なでしこリーグ開幕、新潟vs長野

なでしこリーグ開幕を控えた2018年3月12日、会見の模様と共に大きなニュースリリースがありました。

2018プレナスなでしこリーグ1部 LIVE配信決定のおしらせ

昨シーズン、放送も全くなかった(各チームの努力にお任せ)上にハイライトすら碌に作ることが無かったなでしこリーグの体たらくは私もブログで嘆きましたが思っていたことは皆同じのようで、この画期的な契約に至るまでの経緯は以下の記事が詳しく紹介されています。

女子サッカーの救世主か。なでしこリーグを無料放送、新興外資系配信企業「mycujoo」の正体


そして、3月21日、なでしこリーグ開幕。

新潟まで見に行くことは出来なくても、ネット配信で試合を見られる。しかも後から何度でも再生できる。昨シーズンは何だったんだ。暗黒時代か。ライブ&見逃しフル動画のありがたさ。mycujoo(マイクージュー)さん本当にありがとう。油断してるとミクジョって読んじゃうけど。やったーこれでスクショ芸が出来る。


あ、関連してですが、なでしこリーグの観戦ルール&マナーのお知らせが6年ぶり?に更新されました。

リーグからのお願い(観戦ルール&マナー)

撮影禁止に関する文言が削除された一方、SNS・ブログに関する記載は残りました。

時代遅れだなあとは思いますが、リーグのお願いに従いこちらのブログでもしばらく試合の撮影画像は控えることにします。パルセイロ、またリーグとの交渉によっては状況が変わるかもしれませんが、あまり期待はできないかなあ・・・。残念です。スクショもダメと言われたらもう画像でやることはないただのテキスト日記になってしまいますが、そうなったら閉店かな。だって字ばっかりじゃ書く方もつまらないんです。


Jリーグとの併催の関係か、多会場より早く12時キックオフ。アルビレックス新潟レディースvsAC長野パルセイロレディース@デンカビッグスワンスタジアムが2018シーズンなでしこリーグ最初の試合となりました。

前半は、アルビLがボールを支配しパルLがカウンターという図式。パルLもチャンスがなかった訳ではなく、21分には國澤選手のパスカットから繋いで中野選手が決定機を迎えるもDFにシュートブロックされます。対するアルビLは高い支配率からダイレクトでの繋ぎやサイドでのワンツーなど、一時期のINACを彷彿とさせるボール回しで長野を圧倒。タテ・ヨコを広く使いながら中央突破・サイドからのクロスなどで崩しに掛かります。17分には、中央でのパスカットからアルビLが左に繋ぎ、触れば1点ものの鋭いクロスがパルLゴール前を横切りました。

そんな中、アルビLにビッグチャンス。42~43分、繋いで左サイドの園田選手から更に外を回った小原選手へ。小原選手のクロスを阪口選手が戻りながらのヘディングシュートでアルビLが先制します。

この失点シーンの数秒前が、下の画像です。ボールホルダーの#7園田選手に対し、右CBの#3髙橋選手がチャレンジ。ただ、パルLから見て右サイドラインにこれだけ近い場所でCBが対処、しかも#15FWの西川選手がこの位置にいることからも、この時間帯は重心が低い上にかなり陣形が崩されていることが見てとれます。

この後、サイドライン際に居る#14小原選手に繋がれ、小原選手はタテに突破しクロス。クロスが上がった時点での画像がこちら。

ペナルティエリア内(後ろの木下選手を除く)のパルL守備陣の進行方向を水色の矢印で表しています。小原選手に一番近いのが藤村選手。その斜め後ろにいるのが髙橋選手。黄色いサークルの向こうで相手選手をマークしているのが坂本選手。サークルの後ろにいるのが國澤選手。中央で得点者の阪口選手をマークしているのが野口選手です。黄色いサークル内は一番危ないエリアですが誰もケアが間に合わず、ここに阪口選手が戻りながらヘディングシュートをします。

先ずはここにクロスを供給した小原選手のパスセンス&技術と、難しい体勢でヘディングを合わせた阪口選手のシュート技術を誉めるべきでしょう。ただ、伏線としては陣形を崩された上で穴埋めが出来ず、3人:5人の状況でシュートまで持って行かれたパルL守備陣の甘さも指摘しなければいけません。坂本選手はマーカーを外すわけにはいかない状況ですが、髙橋選手がチャレンジした後の穴埋めの仕方、結果クロスを上げさせてしまった右サイドの守備、マーカーを外してしまった中央の守備。失点シーンというのは、後から見直すと大きなファインプレーの他に、小さな綻びが垣間見えることがほとんどです。これを少しずつ修正していくのが、守備戦術の強化となります。

この後パルLも直後の前半44分に2度のエリア内シュートシーンを迎えるなど攻撃に出て、後半の齊藤選手と滝川選手の見事のゴールにより2-1と逆転勝利しました。得点シーンは他の人が散々語っていると思いますので割愛します(笑)

後半は0-1ビハインドからスタートしたこともあり前へ前への姿勢がより顕著になりましたが、個人的な感想としては前半も受けに回る場面は仕方ないにしても局面によってはもう少し上げる場面があってもよかったかなと思います。実況でも指摘されていましたが、前半のパルLは両SBがほとんど攻撃に絡めず、久々の出場の上にCBタイプの左SB野口選手はともかく、右の藤村選手もパス回しがほとんどでドリブルで突っ掛ける場面はほとんどありませんでした。#26中村選手との連携もあるのでしょうが、アルビLが自分たちの左、対面する藤村選手を集中的に狙ってきたことで下がらざるを得なくされた面もあります。この辺りは、守備だけではなく中盤やゲーム運びも含めて、どのような修正が施せるか。次節はホーム開幕戦。より押し込まれる展開にもなりかねない王者ベレーザをお迎えします。

試合見に行きたいけど間に合わないかなあ・・・。mycujooさんのお世話になりますかね。

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