皆様あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
2018年も、続行不可能になるまではこちらのブログも続けていきたいと思います。
早速ですが、AC長野パルセイロレディースの分析を。
Twitterでも上げましたが、年越し時点でのパルセイロレディースの現有戦力はご覧の通り。
在籍していた選手は、昨シーズンにコンバートされたポジションに表記変更。新加入選手はクラブの加入アナウンスの際の登録ポジションで区分けしています。
GKが2+1人、DFが5+2人。MFが5+4人。FWが2人。
契約更新のアナウンスがまだ無いのは3人。DFの要でありキャプテンでもある坂本選手。うっちーが引退した今クラブのアイドルの座を引き継ぎつつある(私が思っていた以上にファンが多かった)MF大宮選手。そして途中加入ながらパルLの残留はこの人の活躍なしには語れない、MF中野選手。
FWの上積みは全くありません(泣)先日極秘?w来日したレンタル移籍中のスーパースターは、欧州のカレンダー通り(女子ブンデスリーガは最終節が6/3)ならレンタルが終了するとしても復帰は6月。パルLのことを考えると帰ってきてほしい気もするけど、キャリアを考えれば2シーズン目の欧州というのも勿論良いと思うし、複雑。
ここまでの補強の傾向を見ると、2017シーズンに失点数を大幅に改善させた反面、得点が激減してしまったことを踏まえているとはとても思えないんですが、考えられることとしては
・今後、大物FWの補強がある(かも)
フリーの国内選手、他チームの主力、またはセレクションを行ったことで伝手を確保しているアメリカなど海外からの獲得も可能性が無い訳ではありません。
・攻撃に人数をかける意思表示
4-3-3っぽい4-5-1などで、5人攻撃5人守備が復活する。
ただ、2016の4-1-3-2にしても、2017前半の4-2-2-2にしても、「時間を作る選手」がいることが前提の仕掛けだったので、横山選手の離脱はこの要素の影響が大きかったと個人的には思ってます。前線でのチェイシングによって相手の「考える時間」「ポジションを動かす時間」を奪い、中盤に戻ってのボールキープによって味方の「考える時間」「ポジションを動かす時間」を作っていたのは、横山選手の担う割合が大きかった分、これが失われると、相手にはパスやドリブル、或いはボールを受けるためのオーバーラップなどの選択肢を取捨選択する権利が生まれ、ルーズボールも拾いやすくなる。逆にパルLにとっては、選択肢がない、あっても選んでいる余裕がない、ポジションを動かす前にボールを奪われる、攻守の切り替えがうまくいかない、ルーズボールは常に拾われるという悪循環に陥っていたひとつの原因ではないかと思います。本田監督は先日放送された「橙魂の軌跡~AC長野パルセイロ 2017年の歩み~」の中で「(横山選手が得点だけでなく)チームとしてうまくまとめてくれていた」と表現されていたのはこの辺ではないかと思います。途中加入の中野選手は横山選手とは違うやり方で時間(タメ)を作ろうとしたように見えましたが、本田監督は前述の番組の中で、周囲が中野選手のプレーを理解するのに時間が掛かったことについて「幼い」と表現されていました。
中野選手が残る前提の話ですが、横山選手とはまた別の「異端の才能」を持つベテラン中野選手をチームがどう活かすのか。また、誰が「時間を作る」のか?鈴木陽選手のポストプレーなのか、中野選手のボールキープなのか、木下選手の周囲を見ながらのドリブルなのか。悪かった時期の全員に余裕がなく焦っていた状態の時は、特に攻守の切り替えの局面でこれをやろうとしていたのが中野選手だけのように感じました。選択を先送りするような横パスやバックパスは、受けた側の負担を更に増すだけだと私は思っているので、来シーズンでは、勝負のドリブル、パス、シュートを見せてほしいです。
2017年のパルセイロレディースの順位は6位。ただ、17節まで入れ替え戦に回る可能性も残していたチーム状態は、ラスト2試合で1勝1分け勝ち点4を稼いだとはいえ、決して楽観できるものではありません。その後の主力級・ベテランの大量離脱も含め、現実的な目標はリーグ残留~5位以内、リーグカップ予選突破、皇后杯ベスト8あたりでしょうか。こんな予想を打ち破る大活躍をパルセイロレディースが見せてくれれば嬉しいです。
0コメント